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工務店フランチャイズに向いている人・向いていない人

工務店フランチャイズに向いている人・向いていない人

工務店フランチャイズに加盟しようかと悩んでいる方にとって、一番の心配は「加盟して本当にうまくゆくのか」という点です。

工務店に限らず、フランチャイズに加盟することで良い方向に行くこともあれば悪い方向に行くこともあります。

本記事では

  • 工務店フランチャイズに加盟してうまく活用できるタイプ
  • 加盟しても活用できず独自の路線で工務店経営をつづけるほうが望ましいタイプ
  • フランチャイズに向いていないタイプの人

上記のタイプについて解説します。

これからフランチャイズに加盟しようか方はぜひ参考にしてください。

工務店フランチャイズに向いている人

工務店フランチャイズに加盟してそのノウハウを活用し、事業拡大や業態変化あるいは経営改善を図ることのできる工務店のタイプがあります。

そのような可能性のある工務店を類型別にあげてみます。

ノウハウの獲得に積極的な工務店

工務店フランチャイズに加盟したほうがより早くより大きく、事業を発展できる可能性の高いケースがこのタイプです。

たとえば

  • FCが提供するノウハウを活用して現在の経営資源をさらに充実させようと考える
  • ノウハウの導入により必要となる設備投資を積極的に進めようと考えられる

このように経営者に積極的な姿勢があり、スタッフもFCのノウハウを理解し応用しようとして試行錯誤ができる工務店であれば期待が大きいと言えるでしょう。

業態の変化に対応しやすい工務店

工務店には歴史の長い企業もあれば開業して数年という若い企業もあります。

歴史の長い工務店には協力会社として長年付き合いのある企業が多く、フランチャイズ加盟によりこれまでの事業内容や仕事の仕組みが変更になる場合、対応できない協力会社もあります。

そのような点から言えることは、まだ歴史が浅く協力会社との関係もあまり深くない場合は、業態の変革をしても協力会社に対する影響はすくなく済みます。

協力会社の体制を作り直すなどの臨機応変な方法も考えられ、変化や変革にあまり障害のない工務店であれば、FCノウハウを有効に活用できる可能性が高いでしょう。

意識の高い協力会社に恵まれている工務店

工務店フランチャイズ加盟の動機として、経営環境の変化に対応するためFCノウハウを導入し、新規分野を開拓しようとするケースもあります。このようなケースでは協力会社のより一層の協力が求められます。

工務店経営は1社単独での事業はむずかしく、協力会社なしの事業は考えられないことです。

  • 新工法の導入
  • 新企画商品の開発
  • 施工品質の向上
  • アフターフォロー体制の整備

など工務店経営に必要な経営改善テーマは、協力会社と一体となってすすめる必要があり、理解度の高い協力会社の存在が欠かせません。そのような協力会社に恵まれた工務店であればFC加盟による効果を活用できるでしょう。

工務店フランチャイズ加盟より独自路線のほうが望ましいタイプ

工務店フランチャイズ加盟を検討するよりも、現在すすめている独自路線を継続するほうが事業の発展が見込めるタイプとして、2つのケースが考えられます。

独自のノウハウを持っている

工務店が活躍できる局面にはさまざまなものがあります。例をあげると

  • 不同沈下や液状化で傾いた建物を元に戻す技術
  • 伝統的な寺社建築技術
  • 災害仮設住宅を短期間で建設できるシステム

このようなニーズとしては多くありませんが、必要とされるときには競合相手が少なく、安定した受注を見込める事業形態を持つ工務店です。

需要が生まれるときは全国がマーケットであり、施工体制に機動性が必要で、簡単に他社が真似できる事業ではありません。

FC加盟せず得意分野の技術をさらに高めて、周辺の需要を取り込めるよう事業範囲を広げるなど、ニッチな部分でオンリーワン企業になる戦略を考えることができるでしょう。

地域に完全密着し継続した受注が見込める

新築よりもリフォーム・修繕工事がメインで、地域に固定客が多数存在し安定した受注を見込める工務店は、FC加盟を検討する機会はすくないと思います。

受注経緯は「紹介受注」が多く一定の地域に盤石な地盤を作ることができます。

このような企業は事業継承がやりやすく、二代目・三代目と経営を引き継いでいくことができますが、顧客も代替わりするので世代交代に対応できるよう、需要の変化には敏感にならなければなりません。

工務店FCのなかには看板などにブランド名を表示させるよう求めるケースも考えられ、長年親しまれたブランド名とFCブランドが混在し、顧客に混乱を招くような弊害も考えられます。

工務店のフランチャイズ加盟すること自体に性格や考え方が向いていないタイプ

事業内容や事業形態が向いていないのではなく、経営者の性格や考え方がそもそもフランチャイズに向いていない場合があります。

  • 半信半疑で加盟し本部から提供されるノウハウに疑いを持つ
  • 本部に頼り切りになり自社で応用や工夫ができない
  • ロイヤリティなどの負担を極端に重く感じてしまう
  • 独自性を重んじる傾向が強くFC本部の指示にしたがうことができない
  • 業績が低迷するとFC本部のせいにしたがり自社システムの検証をしない

工務店フランチャイズは技術的な基幹システムや、特別な機能を発揮する工法など「テクニカル」なものと、仕入システムや協力会社体制構築など「マネジメント」に係わるものがあります。

導入してすぐ運営が軌道に乗るようなシステムと違い、導入後にシステムを構築し費用や時間のかかる場合があります。

「集客増」を期待するノウハウの場合は、さまざまな広告媒体による効果が生じるには時間もかかり、効果が実感できるまでにはなんの兆候もみられないこともあるでしょう。

フランチャイズ加盟が成功なのか失敗なのか答えがでるまでにも時間がかかります。

それまでじっと辛抱しながら改善点や応用方法など、試行錯誤を平気でつづけられる姿勢が必要です。

まとめ

工務店フランチャイズに向いているか向いていないかを、いちがいに判断することはむずかしいとは思います。しかしある程度の傾向として考えられるタイプやケースを「例」としてあげてみました。

工務店を経営するうえでFCから提供されるノウハウには、経営基盤に関するものや技術の根幹になるものがあり、活用できるよう自社内で育てあげることができると大きな効果を発揮します。

逆にノウハウを活用できずに終わってしまう場合もあります。しかしその場合であっても、ノウハウの根本にある考え方には参考になるものがあり、けっして加盟が無駄になることはないのではないかと思えるのが、住宅に関するフランチャイズの特徴です。

フランチャイズの加盟にあたっては、この記事を参考にしていただければ幸いです。

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