集客・マーケティング

広告費削減のために注意したいこと【工務店向けマーケティングノウハウ】

広告費削減のために注意したいこと【工務店向けマーケティングノウハウ】

こんにちは、株式会社SHO-SANの高谷です。

今回は、各社永遠の課題である広告宣伝費の削減について語っていきます。

広告宣伝費は粗利と切り離して考えていきますが、会社にお金を残すためには削減していくことが当然望ましいです。

しかし、それがうまく行かないのが現状です。

本来であれば、「効率よく売上をたてることができたから、広告宣伝費を削減する」のがベストな形なわけですが、多くの会社が全くこの逆となっています。

「売上高がたたなかったから広告費を削減する」という事態に陥っているのは耳が痛い話かもしれません。

この状態は、ネガティブなスパイラルを産む結果となります。

売上が落ちる
→宣伝広告費を削減する
→より売上が立ちづらくなる
→焦って広告宣伝費を投下する

その結果、売上高だけが下がり経費が増えるという事になります。

決まって、広告投資が増えている会社様の多くは上記の場合が多いです。

こうなりますと、冷静な判断が出来ない会社状態に陥りますから、社内は大混乱。

突発的に思いついた打ち立てだけを講じ、いつまで経っても本質には辿り着けず、立て直しは困難を極めます。

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そんな状態に陥らないためにはどうするべきか?

会社にしっかりと利益を残すためにはどう考えるべきか、いくつか提案を行いたいと思います。

集客がうまくいっている時に、うまくいっている要因の根本を分析・理解する

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先程、ネガティブなスパイラルが起きると記載しましたが、強靭な会社を創るためにはこの負のスパイラルを起こさないことがとても重要になります。

今うまくいっている会社様ほど、当該事項は今のうちに実施してくべきと強く主張します。

集客や広告戦略がうまくいっている会社は少し余裕があるために、その要因分析をしていないことが非常に多いです。

会社に余裕があるときにこそしっかりやっておくべきこの再現性の担保をおざなりにしてしまっています。

自分たちの集客・業績がうまくいっている要因は

  • 広告のクリエイティブなのか?
  • お金のかけどころなのか?
  • 認知向上の結果なのか?
  • 特需なのか?

といったように、大事なのはこの要因を他人に根拠を持って説明出来るレベルまで分析を深めておくことです。
既に要因分析を行っていてうまくいっている理由を理解しているという方ほど、意外とその分析がふわっとしていることが多いです。

「この施策があたっているから」

  • ではなぜその施策があたったと言えるのですか?
  • ではなぜそのデータが正しいといえるのですか?
  • ではそれが起こっているメカニズムを明確な数値根拠をもって説明できますか?

ここまでしっかりと広報担当・経営者の頭の中に入っている必要があると私は考えます。

要因が理解できている場合、集客が落ち込んだ際にその理由をすぐに説明できます。

今までこれがうまくいっていたけど、それが機能しなくなったと堂々と説明ができます。

すなわち、すぐ改善策を打つことが可能になるのです。

結果的に、要因がわかると自社の広告投資をその成功要因に寄せていけば売上拡大の近道になるのはもちろん、焦った結果の追加広告投資をなくす事ができます。

売上が落ちた時に、広告経費を削減するというネガティブなパターンを未然に防ぐ事ができるのです。

また月並みですがうまくいっているときこそが一番の広告投資効率化のチャンスなのです。

しっかりと要因を特定してこの期を逃してはいけません。

それは、上手く行かなくなった際も柔軟に対応できる会社も同時に創ります。
同様にこれは通期うまくいっていない会社にもあてはまります。

失意のどん底にいても、たまにうまくいく集客があるはずです。

その成功要因を徹底的に分析すれば、成功のヒントは必ず隠れており、広告費削減の糸口となります。

複数の集客施策を同時並行で打ちすぎない

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うまくいってない会社や投資効率が悪い会社ほど、いろんな施策に短期で手を出してしまっている傾向が非常に強いです。

色んな施策に手を出しすぎると何が悪いかというと、リソース(資源)配分が悪くなるという事です。

ここでいうリソースとは人・金・モノです。

マーケティングにおいて、会社が最初に行うべきことは、集客基盤を創ることだと私は考えています。

この集客基盤を創ることの重要性はまた詳しく記載したいのですが、これを念頭においていない会社が多いのが事実です。

集客基盤がない場合、細かい集客施策を同時並行で打つことになります。

そうすると当然社内の人材は疲弊しますし、かけるお金も分散します。

結果的にかけるお金も分散するので広告費用も増加します。

集客戦略はうまくいった手法を追加で肉付けをしていくイメージです。

最初から全部を注いでもそれは最短距離にはなりません。

例えとして正しいかはさておき、同時に全ての具材を入れてスープを作っては美味しいものは出来上がりません。

まずダシからとって、適切なタイミングで適切な具材をいれていくから美味しいスープができるのと一緒です。(笑)

それぞれ具材に思いを込めて順番に成功させていくのです。

相談会の集客をつきつめて成功させてから、次は見学会の集客を成功させる。

SNS集客を成功させてから、次はYou Tubeの集客にチャレンジしてみるのです。

もちろん、同時並行で成功させていくのはベストですが、実際にはその難易度は非常に高いです。

なぜならば、ヒトのリソースには限界があるからです。

各社員がミスなく、分析を深めつつじっくり施策に向き合える量でチャレンジをしないと普通にやれば上手くいくはずのことが上手く行かないという事態を引き起こします。

これが一番目的から遠回りを引き起こすパターンなので特に注意が必要です。

また、施策ごとに集客を向上させていくことで、順番にコスト削減をしていくことが可能です。

うまくいくことを発見し、うまくいかないものの予算を削っていく作業です。

これが最も安全性高く広告費用の削減する事ができます。

集客基盤を作り、そこでの広告投資対効果を高め、その効率を目指して他の施策をうつことで自然と広告投資額は下がります。

各施策の投資効果を“ちゃんと“測る

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最後に当たり前のことを持ってきました(笑)

当然やらなくてはいけない事なのですが、一番建築会社が無視している領域です。

投資対効果は~単価で測る事を強くおすすめします。

~は来場や成約・反響などが入ります。

先日撒いたチラシの来場単価を知っている社員が社内にはおりますでしょうか。

もしいなければ貴社の広告宣伝費の効率は間違いなく困難を極めます。

明日にもその集計に責任をもつ人材の指名をおすすめします。

~単価を推奨している理由は、これによって同一指標で各施策を見比べられるからです。

ネット広告でもチラシでも~単価に戻せば、一の指標で見比べることが可能になります。

当たり前ですが、これを理解していないとチラシとネット広告どっちが良かったのか判断がつきません。

その結果何が起こるかと言うと、どっちにもお金をかけ続けるので広告費は一生効率化しません。

頑張って調べても、何で来たかわからないとおっしゃるのであれば、それ以上に頑張って限界を超えてでもその箱を開けに行くべきです。

それをしない=広告投資の効率化を放棄しているのとほぼ同義になってしまいます。

アンケートや広告代理店にレポートを要請するなどやり方は無数にあるはずです。

最終的にはお客様に直接聞きに行くでもいいと思います。

これをしないと一生広告費用の効率化は起こりえません。

まとめ

簡単じゃないことをできる会社が勝つ

これが私の考える広告投資効率化の考え方です。

  • 集客がうまくいっている時にうまくいっている要因の根本を分析・理解する
  • 複数の集客施策を同時並行で打ちすぎない
  • 各施策の投資効果をちゃんと測る(笑)

どれでも言葉でいうのは簡単ですが、実践するのが非常に難しいです。

しかしながら、うまくいっている会社様はこれを実現できているからうまくいっているわけで、それこそが違いだと私は考えます。

成功方法論自体は、この時代ネットを含めどこにでも転がっているものです。

それを実現出来るかどうか。

そこにこそ勝敗の本質があると個人的には思っているわけですが、少しでも多くの会社様が、まずは実践してみて頂き成功を掴み取るチャンスに寄与できることを祈るばかりです。

それでは

工務店領域のマーケティング機能発展を祈って。

株式会社SHO-SAN
代表取締役社長 高谷一起

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株式会社SHO-SAN 高谷 一起

株式会社SHO-SAN 高谷 一起

新卒でリクルートに入社。営業担当として数十社の工務店に集客ソリューションを提供。 その後関東の工務店に転職し、マーケティング責任者として集客・営業改革を牽引。 半年で広告費用を半分に削減しながら反響を2倍に。2年後には反響数6倍を達成。複数のTV・新聞メディアにも取り上げられる。 リクルート時代のコンサルティングティング経験と実際の実務経験を活かし株式会社SHO-SANを設立。工務店特化のマーケティングコンサル、広告制作、広告運用会社としてノウハウ注入から実務作業まで一気通貫での支援を実施。工務店業界のマーケティング戦略・成功事例の展開に努めている。

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