騒音に悩んだ客への住宅営業の配慮|賃貸で3回引っ越した私の体験談

騒音に悩んだ客への住宅営業の配慮|賃貸で3回引っ越した私の体験談

私は東京都内で7か所の賃貸物件に住み、そのうち3回は騒音問題でやむを得ず引っ越しました。目黒区・学芸大学のマンションでは、上階の住人に直接注意した翌朝に玄関前へ犬の糞らしきものを置かれ、相談した大家さんには名前まで明かされて、私たち夫婦は引っ越しを決めました。

本記事では、学芸大学の賃貸マンションで起きた騒音トラブルの体験談と、騒音を経験したお客さんに住宅営業が気を配りたい点を解説します。

賃貸の騒音で3回引っ越した私が住宅営業に伝えたいこと

私は引っ越し魔で、今でこそ落ち着きましたが、東京都内だけでも7か所に住んだことがあります。どれも賃貸物件で、騒音に巻き込まれた末の引っ越しの中には、警察まで出動するほどややこしい経験もありました。

賃貸マンションに住んでいる人が分譲マンションを購入するとき、防音性能やスラブ厚(床のコンクリートの厚さ)について、やたらと詳しく聞いてくることがありますが、私はその気持ちがよく分かります。分譲マンションの住宅営業でも新築戸建て専門の住宅営業でも、近隣に迷惑住人がいた経験のあるお客さんはこの手の話に敏感に反応しますので、住宅営業はそれを意識した接客を心がけてください。

周辺の環境を調べて提案に生かす方法は、建売住宅の販売方法で解説しています。

学芸大学の賃貸マンションで始まった騒音トラブル

ペット可・ワンフロアの物件で快適だった最初の1年

駅から少し遠いものの、私たち夫婦は15万円を超える家賃にビビりながら、埼玉県から目黒区に移りました。

ワンフロアの物件で四方に窓があり、採光は抜群でした。

ゴールデンレトリバーを飼っていた私たちにとってはペット可だったことも決め手になり、すぐに賃貸借契約を結びました。

気分一新で、実に清々しかったです。

建物は5階建てで、我が家は3階でした。

4階にはすでに若夫婦が入居しており、空室だった5階にもほどなくして40代くらいの夫婦が入居して、1棟が満室になりました。

最初の1年は、本当に素晴らしく快適な生活でした。

夜になると奇声を上げて階段を走る上階の奥さん

ところが1年ほどたった頃から、異変が起こり始めます。4階か5階の住人であることは確かでしたが、夜になると奥さんが奇声を上げながら階段を駆け下りたり、逆に駆け上がったりするようになったのです。

私も初めは夫婦げんかのひどいものだろうと思っていましたが、金切り声に加えてあまりの頻度に、「殺人事件でも起こるんじゃないか」と妻と話していたほどです。

ズタ袋を抱えた警察官が階段を下りてきた夜

そして程なくして、事件が起こりました。

夜9時ぐらいに、パトカーが2台、覆面パトカーが1台、さらに救急車と消防車がマンションの1階に集まりました。

私が近くで何か事件が起きたのかと思っていると、我が家の玄関の前がにわかに騒がしくなります。

自宅玄関の前がそのまま階段になっている構造だったので、玄関スコープをのぞくと、警察官や救急隊が上ったり下りたりしているのが見え、どこからどう見ても事件が発生したとしか思えない状況でした。

ズタ袋とは、戦場では死体袋として、平時では暴れてどうにもならない人を拘束するために包むシートのことです。複数の警察官が、ズタ袋に包まれた“何か”を4〜5人で抱え、上の階から狭い回り階段を声を掛け合いながら慎重に下りていきました。

「気をつけろよ」「もっとしっかり持って」

私と妻は、警察官たちの様子を玄関スコープから交互にのぞき込んでいました。

ついに事件が起きてしまったかと思いながら、私の頭をよぎったのは「警察から事情を聞かれるだろうな」「ワイドショーのリポーターが絶対くるぞ」ということでした。

しかし、警察の規制線が張られることも、翌日にワイドショーのリポーターが来ることも、テレビのニュースで報じられることもありませんでした。

「昨晩のあれは何だったんだろう」と私たちが疑問に思っていた翌日、上の階の奥さんがいつもの奇声を上げながら階段を駆け下りてきて、目の前の道路にしゃがみ込み、「わわあ!!!ぐえ!!きいい!!!」と大声でわめき始めました。

私は前日の一件を殺人事件か覚醒剤絡みの事件だと思っていましたが、奥さんが翌日に元気にわめいていたわけですから、どちらでもないのは明らかです。

私は今では、奥さんの酒癖が著しく悪かったのではないかと推測しています。

真相はいまも分かりませんが、私はこのときから玄関の鍵を二重ロックにしました。

上階の子どもの足音を注意して起きた騒音トラブル

ズタ袋の一件以降、5階に住む奥さんの奇行は急に減りましたが、私たちは気が休まる暇もなく、今度は直上である4階の住人とのトラブルに悩まされます。小さな子どもが走り回る騒音です。

ある日突然始まった3〜4歳の女の子の足音

4階の足音は徐々にうるさくなったのではなく、ある日突然、めちゃくちゃな走り回り方をするようになりました。

走っていたのは3〜4歳の女の子です。

私たちはそれまで、そんな年頃の女の子がいる気配を感じたことがなく、仮にいたとしても、ある日を境に急にうるさくなるのは妙な話でした。

直接注意した翌朝に玄関前で見つけた犬の糞らしきもの

あまりにもうるさかったので、私たち夫婦は上の階に苦情を言いに行きました。インターフォンを鳴らすと4階の夫婦が出てきて、奥さんは「すいません……気をつけてはいるのですが」と平身低頭でしたが、旦那さんは最初こそ軽く謝ったものの、すぐに態度を変えて高圧的になりました。

旦那さん「そんなのは個人の主観によるものでしょう。おたくが過敏なだけじゃないの」

私たちはその場でいったん話を終えて帰宅しましたが、翌日の早朝、我が家の玄関の前に犬の糞らしきものが落ちていました。4階の住人も犬を飼っていたので、状況を考えると犯人はほぼ明らかです。

大家さんへの相談が引っ越しの決め手になった駐車場の一件

前面道路にはみ出す大型セダンを停めた4階の住人

学芸大学のマンションの前には、1台だけ停められる駐車場がありました。

敷地が極めて狭いので、停められるのはコンパクトカーまでという条件付きです。

ところがある日から突然、大型の高級セダンがドーンと停まるようになりました。ほどなく4階の住人の車だと分かりましたが、前面道路に車の頭が飛び出しており、どう考えても問題でした。

「私が言ったとは言わないで」と念押しした大家さんとの会話

私は当時、大家さんと仲が良く、大家さんが我が家に3〜4回遊びに来たほどでした。車の問題が起きた直後、当時70代の大家さんが何かの用で我が家に来たので、私はこんな会話を交わしました。

私「下の駐車場に大型車が停めてあるのですが、上の方の車だと思うんですよね。大家さんから注意してもらって、別途駐車場を借りるように言ってもらえませんか?」

大家「実はね、その件はうちにもクレームが来ているんだよ。困った人だよ。実は結構色々と他にも問題がある人でさ・・・」

ここからの話もすごかったです(笑)。

大家さんは、こんなことを話していいのだろうかという個人情報まで、ガンガン私に話すのです。

さすがにその内容は伏せます。

ただ、この大家さんは年齢のせいもあってか口がかなり緩くなっており、直前に言ったこともよく忘れることに、私たち夫婦は何となく気づいていました。

私「周囲からはクレームが入ってたんですね。それならなおさらの事ですから早く注意して車をどかすように言ってください」

大家「わかった。住人からも文句が出てるって、きつく言っとくよ」

私「あっ、ただ私がそう話していたっていうことは言わないでくださいよ。そんなこと言われたら深刻なトラブルになると思うので」

大家「大丈夫だよ。そんなこと言うわけないじゃないの。それは心配しないで」

結果はご想像どおりです(笑)。翌日、大家さんから電話がかかってきました。

「車の件だけども、昨日、強く言っといたから。3階の森さんからも言われたってことちゃんと伝えてあるからさ」

信じられますか?

私も危惧はしていましたが、大家さんはしっかり私の名前を伝えていました。

ここに至って、私たち夫婦は引っ越しを決意しました。

私たちは急いで次の賃貸物件を探し、あまり気に入らなかったものの、下北沢駅から徒歩7分の物件を見つけて大至急引っ越しました。ところが、私たちは転居先でもありえないようなトラブルに巻き込まれることになります。

下北沢の物件で起きた騒音トラブルと管理会社への相談の手順は、壁と床が薄い賃貸の騒音トラブルで解説しています。

まとめ

私は東京都内の賃貸物件で3回、騒音が原因の引っ越しをしました。学芸大学のマンションでは、上階の奥さんの奇声、4階の子どもの足音と直接注意した後の嫌がらせ、大家さんに名前を伝えられた一件が重なり、私たち夫婦は引っ越しを決めました。

住宅営業は、近隣に迷惑住人がいた経験のあるお客さんが防音性能や近隣の話に敏感なことを意識して、接客を心がけてください。

ぜひ本記事の学芸大学での体験談を参考に、住宅営業の方は騒音を経験したお客さんへの接客を見直してください。

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