申込件数0は極端な話として、似たような経験はどんな工務店もあるはずです。
集客目的で家づくりセミナーなどを開催するも、申込件数がほぼなく、仕方なく開催したら当日現れたお客さんは1組だけという悲惨なものです。
たとえ1組とは言えセミナーは行なわなくてはならないのですが、お客さんからすると、マンツーマンセミナーですのである意味お得かもしれません。
しかし、企画側からすると格好がつかないので、次回開催のメド立たずそのままセミナーは立ち消えということに。
しかし、家づくりセミナーは本来お客さんにとってきわめて有益な ものであり、参加して損ではないのです。
「集客できないな・・・」を改善してみませんか?
「家づくりイベントを開催します!」結果➡申込件数0件
「家づくりセミナー」では人は来ない
私も散々失敗したから言えるのですが、一般的な家づくりセミナーではなかなかお客さんは集まりません。
10年くらい前になりますが、淡路島にある唯一の住宅総合展示場で住宅フェアを行ないました。
これは展示場全体で行うイベントなのですが、その中のブースの一つで「家づくりセミナー基礎編」というなんの面白くもないタイトルを付けた催し物が開催されました。
そこに登壇した講師は私でした。
何組きたと思いますか?
0組です(笑)
5分前になっても誰も来ず、時間ちょうどになっても来場は0でた。
資料まで作って気合を入れてやって来た私も腰がけましたが、主催者の担当者も困っていましたね。
「森さんすみませんねえ~我々の努力が足りませんでした。次回はもうちょっと工夫して集客を行ないますよ」
申し訳なさそうに話していましたが、これっきりを声はかからなかったです。
一般的なタイトルはやはりだめ
集客がなかった原因は複数あると思いますが、やはりタイトルがつまらな過ぎたということは大きなマイナス要因でしょう。
実はこのイベントなのですが、事前の打ち合わせで私はこのようなタイトルを提案していました。
「積水ハウスの元営業マンが教える展示場見学で大失敗したお客さん実例5選!!・・・ 本当にあった話です!!」
私はこういう路線のほうがいいと思ったんですけどね。
提案だけはしたものの、最終的には「家づくりセミナー基礎編」に落ち着いてしまいました。
主催者の事情もわかります。
極端に煽り立てるような文言は使いづらいでしょうし、ほかの催し物のタイトルが妥当なものなのに、私のセミナーだけ、このような内容ではバランスが悪いというのも頷けます。
でもな・・・私が当時こう思いました。
youtubeのサムネイルを研究しよう
私はユーチューブを3チャンネル運営しています。
これはその中の一つでエンドユーザー向けのチャンネル になります。
名前は隠してありますが、いろいろとクリックしていけば私だとすぐ分かるようにしています。
ただ、私はyoutuberではないので、凝った映像は一切使っていませんし、写真を並べてそれに対して解説を一気に加えるだけの内容です。
最初の頃は動画を作っても10回転するのがやっとでしたが、サムネイルを工夫するようになってからは、急激に回転数が伸びてきました。
チャンネル登録者数もそれなりに増えて、それらの要因を自分なりに分析したのですが、結論からいうとサムネイルが極めて大きかったと言わざるを得ません。
写真をご覧いただきたいのですが、それぞれの動画に対して表表紙に当たるものがサムネイルになります。
これらのサムネイルも全部自分でデザインして作成しているのですが、キャッチコピーの付け方や色使いなどを工夫して行くと、明らかにクリック回数が増えて回転数が増えるのです。
このサムネイルのタイトルこそが、セミナーを行う際のキャッチコピーそのものだとお考えください。
当初は30回程度しか視聴されなかった私の動画ですが、サムネイルを工夫しだしてからは、1万回に届く動画も出始めました。
キャッチコピーがいかに重要であるかの証左です。
実際のサムネイルを検証してみよう
前ページに掲載した写真の左下を見てください。
掲載半年で3,331回となっています。
毎月550回の再生数になるので、かなりの数が視聴されたとみていいでしょう。
視聴者がこの動画を見る大きなきっかけは、このサムネイルになります。
サムネイル制作のポイントをお話ししましょう。
① 動画があることの明示
「ユーチューブだから動画があるのは当たり前だろ」
こう思われるかもしれませんが、youtubeは動画が必ずあるとは限りません。
一枚のスライドだけで延々と喋っているものもあれば、話しての顔をアップで映してその映像が続くだけのものあります。
だから、動画があるとわざわざ断ることによって「何か特別な映像があるのだろう」とも思って貰えるのです。
② 3つの工法を紹介すると明示
- ソーラーサーキット
- エアサイクル
- WB工法
この3つの工法を動画内で紹介すると大きく書いてあるので、この3つの工法のどれかを検討している人であればクリックをする動機になるでしょう。
また、これらの工法の名前すら知らない人であっても「こんな工法があるんだ、どんなものなんだろう」と関心を寄せてくれる可能性も当然あります。
主にこの二つの理由によってクリックが伸びたと私は推測しているのですが、皆さんはどう思われるでしょうか。
セミナーに足を運びたくなる要因
極端な例え話をします
あなたの子供が三つ子だとしましょう。
三つ子がいる家庭は日本にはほぼ無いと言ってもいいと思います。
あなたは家づくり適齢期になり「そろそろマイホームが欲しいな」と夫婦で話し始めたところです。
そんなときふと見たSNSにこんな文言が並んでいたらどうでしょうか。
「三つ子をお持ちの方限定の成功する家づくりのマル秘テクニックを伝授します!来場者には三つ子専用の住宅プラン集を差し上げます!」
多くの人は行きたくなる
このセミナーに出席したくなりませんか。
私にもし三つ子がいれば何とかしてこのセミナーに参加しようと真剣に検討するでしょうね。
なぜこう思うかは簡単に説明できます。
ターゲットをすごく絞ったキャッチコピーですが、絞り切った範囲の中に自分が存在するからなのです。
家づくりの基本のようなフワっとした網をかけるのも一つのやり方ですが、このような形でターゲットを絞り込んで集客する方が成功すると私は思っています。
三つ子は極端な話でしたが、こんなキャッチコピーならありだと思いませんか。
現実的なキャッチコピー
このように現実的なキャッチコピー、ターゲットを絞ったキャッチコピー を打つのが戦略として正しいと私は考えています。
あまりにもつまらない一般的なものでは関心が湧きませんし、いくら具体的でもその範囲を絞り込みすぎると集客はおぼつかなくなってしまいます。
セミナーはどんどん開催してみる
今はリアルセミナーだけでなく、リモートセミナーも新しい手段として登場しました。
コロナに入ってからリモートセミナーがさまざまな分野で雨後の筍の如く出現しましたが、数があまりにも増えすぎたので集客数は低下傾向にあります。
もちろん、リモートはリモートで画期的なセミナー企画を考えて実施してほしいのですが、可能であればリアルのセミナーにチャレンジしてください。
リモートと比べると参加するお客さんの真剣度も高いですし、こちらが伝えたい内容もより深く伝わります。
さらには、あなたが勤務する工務店の雰囲気や勤務してる人間の人となりが伝わるチャンスも増大します。
リアルセミナーによって商談が発生し、そのまま契約になることを目指しましょう。
まとめ
私が運営するユーチューブの画面を事例として説明しながら話を進めました。
「セミナーをやっても人が来ないんだよな」
よくわかります。
文中にも書いたように、私も成功と同じぐらい失敗を重ねてきたので、セミナーで人を集めることの難しさを痛感しています。
知名度なる大きな会社なら話は違いますが、小規模で業務を営んでいる工務店がセミナーをやって10人20人とお客さんを集めるのはかなりハードルが高いでしょう。
しかし、地道にイベントを行うことによって、お客さんの心をつかむようなヒットセミナーが出ても不思議ではありません。
是非、継続して下さい。