工務店の集客セミナーに人が来ない理由|来場0組の体験談から

工務店の集客セミナーに人が来ない理由|来場0組の体験談から

工務店が集客のために家づくりセミナーを告知しても、申込がほとんど入らないことがあります。当日来たお客さんは1組だけで、企画した住宅会社は次回開催のメドが立たないまま、セミナーを立ち消えにしてしまいます。

家づくりセミナーに人が来ない大きな原因は、「家づくりセミナー」のような一般的なタイトルにあります。

私が講師を務めた「家づくりセミナー基礎編」は来場0組でした。

一方でYouTubeでは、サムネイルのキャッチコピーを工夫したことで、30回程度だった再生数が1万回に届く動画も出ました。

本記事では、工務店の集客セミナーで人を集めるタイトルとキャッチコピーの作り方を、私の失敗談とYouTubeの検証をもとに解説します。

家づくりセミナーの集客が0組だった体験談(淡路島の住宅総合展示場)

私も散々失敗してきたので言えますが、一般的な家づくりセミナーではなかなかお客さんは集まりません。

「家づくりセミナー基礎編」に来た人は0組

10年くらい前、淡路島で唯一の住宅総合展示場で住宅フェアが開かれました。

住宅フェアは住宅総合展示場全体で行うイベントです。

その中のブースの一つで、「家づくりセミナー基礎編」という何の面白みもないタイトルの催し物が開かれ、講師として登壇したのが私でした。

何組来たと思いますか?

 0組です(笑)。

開始5分前になっても誰も来ず、開始時刻ちょうどになっても来場者は0組のままでした。

私は資料まで作り、気合を入れて会場に来ていたのでがっくりきましたし、主催者の担当者も困っていました。

「森さんすみませんねえ~我々の努力が足りませんでした。次回はもうちょっと工夫して集客を行ないますよ」

しかし、その後、主催者から私に声がかかることはありませんでした。

主催者に採用されなかった私のタイトル案

集客できなかった原因は複数あると思います。

それでも私は、タイトルがつまらなさ過ぎたことが大きなマイナス要因だったと考えています。

実は、私は事前の打ち合わせで、このセミナーに別のタイトルを提案していました。

「積水ハウスの元営業マンが教える展示場見学で大失敗したお客さん実例5選!!・・・ 本当にあった話です!!」

私はこういう路線のほうがいいと思っていました。しかし、提案は通らず、タイトルは最終的に「家づくりセミナー基礎編」に落ち着きました。

主催者の事情も分かります。

主催者としては、極端にあおり立てる文言は使いづらいはずです。

また、ほかの催し物が穏当なタイトルなのに、私のセミナーだけがこの内容ではバランスが悪いという判断にもうなずけます。

それでも私は当時、「でもな……」と思っていました。

セミナー主催者から講演で頼まれた要望と、そこで伝えている対策は、小規模工務店が抱える課題で解説しています。

工務店の集客セミナーのタイトルはYouTubeのサムネイルで研究する

私はYouTubeのチャンネルを3つ運営していて、そのうち1つはエンドユーザー向けのチャンネルです。

チャンネル名は伏せていますが、視聴者がいろいろとクリックしていけば、私のチャンネルだとすぐ分かるようにしています。

私はユーチューバーではないので、凝った映像は一切使っていません。

動画の内容は、写真を並べて私が解説を加えるだけのものです。

サムネイルを変えて再生数が1万回に届いた

最初の頃の私の動画は、作っても10回再生されるのがやっとで、30回程度しか視聴されない状態でした。

ところが、私がサムネイルを工夫するようになってから再生数が急激に伸び、1万回に届く動画も出始めました。

チャンネル登録者数もそれなりに増えたため、私はその要因を自分なりに分析しました。

その結果、サムネイルの影響が極めて大きかったと言わざるを得ません。

サムネイルは、それぞれの動画の表紙に当たる画像です。

私はサムネイルも全部自分でデザインして作っています。

キャッチコピーの付け方や色使いを工夫するほど、視聴者のクリックは明らかに増え、再生数も伸びていきます。

エンドユーザー向けYouTubeチャンネルの動画サムネイルの一覧画面

工務店がセミナーを開くときは、サムネイルのタイトルをそのままセミナーのキャッチコピーだと考えてください。

工務店がYouTubeを集客に使う方法は、工務店のYouTube集客の活用事例で解説しています。

上の写真の左下にある動画は、掲載から半年で3,331回再生されています。

毎月550回ほど再生された計算になるので、かなりの数が視聴されたとみてよいでしょう。

視聴者がこの動画を見る大きなきっかけはサムネイルで、私はサムネイルに2つの工夫をしました。

「動画あり」と書いて特別な映像を期待させた

「ユーチューブなのだから動画があるのは当たり前だろ」と思われるかもしれません。

しかし、YouTubeには動画が無いものもあります。

1枚のスライドだけで延々と話し続けるものもあれば、話し手の顔をアップで映し続けるだけのものもあります。

そのため、私はサムネイルにわざわざ動画があると書きました。

そうすると、視聴者に「何か特別な映像があるのだろう」と思ってもらえます。

紹介する3つの工法の名前を大きく書いた

私はサムネイルに、動画内で紹介する3つの工法の名前を大きく書きました。

  • ソーラーサーキット
  • エアサイクル
  • WB工法

3つの工法のどれかを検討している人なら、工法名を見たことがクリックする動機になります。

工法の名前すら知らない人でも、「こんな工法があるんだ、どんなものなんだろう」と関心を持ってくれる可能性があります。

私は、主にこの2つの理由でクリックが伸びたと推測しています。

ターゲットを絞ったセミナーのキャッチコピー(三つ子の例え)

住宅会社の家づくりセミナーに参加するお客さんのイメージ

ここで極端な例え話をします。

読者であるあなたに、三つ子の子どもがいるとします。

三つ子がいる家庭は、日本にはほぼ無いと言ってもいいでしょう。

あなたは家づくり適齢期になり、夫婦で「そろそろマイホームが欲しいな」と話し始めたところです。

そんなとき、ふと見たSNSに次の文言が並んでいたらどうでしょうか。

「三つ子をお持ちの方限定の成功する家づくりのマル秘テクニックを伝授します!来場者には三つ子専用の住宅プラン集を差し上げます!」

私にもし三つ子がいれば、何とかしてこのセミナーに参加しようと真剣に検討します。

理由は簡単に説明できます。

このキャッチコピーはターゲットをすごく絞っていますが、その絞り切った範囲の中に自分が入っているからです。

家づくりの基本のように、ふわっとした網をかけて集客するのも一つのやり方です。ただ、私はターゲットを絞り込んで集客するほうが成功すると考えています。

とはいえ、三つ子は極端な例です。

住宅会社がターゲットの範囲を絞り込みすぎると、集客はおぼつかなくなります。

一方で、つまらない一般的なタイトルでは、お客さんの関心は湧きません。

そのため、現実的な範囲でターゲットを絞ったキャッチコピーを打つのが戦略として正しいと、私は考えています。

季節ごとにキャッチコピーを変えて集客を続ける方法は、街角モデルハウスの季節別キャッチコピーで解説しています。

工務店のSNSの使い方はハウスメーカー・工務店のSNS集客で解説しています。

工務店のセミナーはリアル開催で商談につなげる

今はリアルのセミナーだけでなく、リモートセミナーも新しい手段として登場しました。

コロナ禍に入ってから、リモートセミナーはさまざまな分野で雨後のたけのこのように増えました。

しかし、数が増えすぎたため、リモートセミナーの集客数は低下傾向にあります。

リモートはリモートで、画期的なセミナー企画を考えて実施してほしいと思います。

そのうえで、私は工務店に、可能であればリアルのセミナーに挑戦してほしいと考えています。

リアルのセミナーには、リモートにはない利点があります。

  • 参加するお客さんの真剣度が高い
  • 工務店が伝えたい内容がより深く伝わる
  • 工務店の雰囲気や、そこで働く人の人となりが伝わる機会が増える

工務店は、リアルセミナーで商談を発生させ、そのまま契約につなげることを目指しましょう。

住宅展示場でセミナーやイベントを開くときの注意点は、展示場の再来場を生むイベント企画で解説しています。

また、セミナー以外の集客イベントの例は、寄席イベントによる工務店の集客で解説しています。

よくある質問

申込が1組だけでもセミナーは開催すべきですか?

1組だけでも、工務店はセミナーを行わなくてはなりません。

お客さんから見ればマンツーマンのセミナーになるので、ある意味お得です。

企画した側は格好がつかないと感じて、次回の開催を立ち消えにしがちです。

しかし、家づくりセミナーは本来お客さんにとって有益で、参加して損のないものです。

小規模な工務店はセミナーで何人くらい集めればいいですか?

知名度のある大きな住宅会社なら話は違います。

しかし、小規模な工務店が1回のセミナーで10人、20人とお客さんを集めるのは、かなりハードルが高いと私は考えています。

地道にイベントを続けていけば、お客さんの心をつかむヒットセミナーが出ても不思議ではありません。

まとめ

工務店の集客セミナーに人が来ないとき、最初に見直すべきなのはタイトルです。

淡路島の「家づくりセミナー基礎編」は来場0組でした。

一方で、YouTubeではサムネイルのキャッチコピーを工夫したことで、再生数が1万回に届く動画も出ました。

私も成功と同じくらい失敗を重ねてきたので、「セミナーをやっても人が来ないんだよな」という声はよく分かります。ターゲットを現実的な範囲で絞ったタイトルを付けて、リアルのセミナーを続けてください。

ぜひ本記事の淡路島の失敗談とサムネイルの検証を参考に、次に開く集客セミナーのタイトルを作り直してください。

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