業績好調な工務店の2つの工夫|ホームページ刷新で問い合わせ2倍

業績好調な工務店の2つの工夫|ホームページ刷新で問い合わせ2倍

新築の受注が取りにくくなり、「リフォームにもっと目を向けよう」と言われても、何から手を付けるか決まらないまま、一日延ばしになっていませんか。

そうした中でも業績好調な工務店は、大学生に30万円でホームページを作り直してもらって問い合わせをほぼ2倍にしたり、ネットで集めた収納のアイデアを提案に使って受注を伸ばしたりしています。どちらの工夫も大きなお金はかからず、ほとんどの住宅会社が真似できる内容です。

本記事では、業績好調な2つの工務店の事例をもとに、ホームページの格安リニューアルと収納提案の強化の進め方を解説します。

新築受注が難しい時期に業績好調な工務店がしていること

私はセミナーのたびに「リフォームにもっと目を向けよう」と話しており、他の講師も同じことを何回も言っているはずです。

ただ、リフォームは新築と工事の中身が違うため、工務店がすぐに手を付けにくいのも現実です。

リフォームの始め方は工務店のリフォーム受注の進め方で解説しています。

OB施主からのリフォーム受注をホームページで増やす対策は、工務店のホームページでのリフォーム受注対策で解説しています。

本記事でご紹介する業績好調な2つの工務店は、リフォームに切り替えたのではなく、ホームページと収納提案という、いまの新築営業の中ですぐに手を付けられるところで業績を上げました。2社の取り組みと結果を表にすると、次のようになります。

工務店の規模取り組み結果
小規模工務店地元の国立大学の学生に、30万円でホームページの全面改定を依頼お客さんからの問い合わせがほぼ2倍
中規模工務店ホームページで収納提案を打ち出し、設計総動員でネットから収納のネタを集めた受注が大きく伸びた

大学生にホームページを30万円で作り直した小規模工務店の事例

最低限の予算で作ったホームページは会社の特徴が伝わらなかった

ある小規模工務店は、十年以上前からホームページを持っていました。

そのホームページは、稚拙とまでは言わないものの、会社の良さや特徴がまったく伝わらない、つまらない出来栄えでした。

社長は制作を専門の業者に任せたものの、最低限の予算で作ってもらったため、中身もどうしても陳腐になってしまったのです。

この状態に一念発起した社長は、ホームページの全面的な改定を決めました。

ホームページは200万円、300万円とお金をかければ立派になるのが当然です。

しかし、もともとケチ精神を発揮して最低限のホームページしか作らなかった社長がリニューアルでもお金を出し渋れば、何のためのリニューアルか分からなくなります。

そこで私が社長にアドバイスしたのが、大学生のアルバイトにホームページ作成を依頼して、格安で完成させる方法でした。

地元の国立大学に30万円で求人を出した

社長は地元の某国立大学に求人を出し、ホームページ作成の報酬として30万円を提示しました。すると、工学部の学生を中心に20人ほどから、すぐに手が上がったそうです。

社長自身はホームページがどんな仕組みでできているのかまったく分かりませんが、その手の知識がある工学部の学生であれば、WordPressなどで簡単に作ってしまいます。

学生にとって、ホームページを1つ作り上げて30万円もらえるのは大きな話です。

私が学生であれば目の玉が飛び出るような大金なので、すぐにでも手を挙げて一生懸命やるでしょうね。

社長が依頼した学生は懇切丁寧にホームページを作り、メンテナンスの仕方まで社長に教えてくれたそうです。その結果、お客さんからの問い合わせはほぼ2倍に増え、社長は大喜びでこう話していました。

「プロに頼むよりはるかに安くできるんだね。しかも、内容に全く不満もなく大満足ですよ!」

大学に学生を紹介してもらう方法

私は、この方法を真似する住宅会社が少ないことを不思議に思っています。

大学の総務課などに「ホームページを作ってくれる学生を探している」と話を持ち込めば、断る大学はおそらくないと私は考えています。

工務店には中間マージンがかからず、プロに頼めば50万円する内容でも、学生なら10万円で喜んでやってくれることはいくらでもあり、工務店と学生の双方が得をするウィンウィンの関係になります。

学生ではなく制作会社に依頼する場合の見分け方は、工務店のホームページ制作会社の選び方で解説しています。

ホームページ以外で新しいお客さんを見つける方法は、住宅営業の探客方法で解説しています。

収納提案を強化して受注を伸ばした中規模工務店の事例

住宅の収納スペースに日用品が整然と並んでいる様子

新築の受注獲得で、住宅営業の収納提案が大きな影響を及ぼすことに議論の余地はないと私は思います。

住宅営業はどの住宅会社でも折衝中に収納の話をしますが、これはお客さんが今の住まいの収納に強い不満を持ち、住宅会社の収納提案に大きな期待を寄せていることの裏返しです。

お客さんの収納への期待は、今も昔も極めて大きいと私は見ています。

収納の量だけでなく使い勝手まで踏み込む提案の進め方は、収納提案で選ばれる住宅会社の事例と聞き方で解説しています。

規模としては中規模に当たるある工務店は、以前と比べて受注が大きく伸びましたが、その理由は収納提案の充実にありました。

ホームページの目立つ場所に収納のノウハウを打ち出した

この工務店は、まずホームページに手を付けました。工務店は、ページの目立つところに次の文言を大きく載せたのです。

「弊社は収納提案に関する他社に追随できないノウハウがあります」

このホームページを見たお客さんが収納にある程度関心を持っていれば、書いてある内容が気になってクリックする率は高くなると私は考えています。

設計総動員でネットから収納のネタを集めた

この工務店は、設計担当を総動員してインターネットをチェックし、収納に関するうまい提案や、思わず納得してしまうような内容を徹底的に探しました。私は工務店の経営者に、会社に収納提案のノウハウが蓄積されていなくても、ネットから集める情報だけでかなりの理論武装ができるとアドバイスしています。

ネットで情報を集めること自体には、法的に何の問題もありません。私は、無料でさまざまなノウハウを吸収できる究極の方法だと考えています。

工務店がネットで見つけた収納提案のネタ(ミシンとタオル)

置き場に困るミシンの収納と動線

ちょっとしたことであれば、収納のネタはネット上に豊富に転がっています。

たとえばミシンは、以前と比べると所有率がかなり落ちていますが、ミシンを持っている人はその置き場に困っているという現実があります。

ネット上には、主婦のこうした意見が散見されます。

「結構値の張るミシンを持っているんだけども置き場所に困るし、使う時に出すだけでも一苦労で困っているわ」

こうした書き込みを見たこの工務店の設計陣は、ミシンを持っているお客さんに向けて、ミシンの置き場や使うときの動線を考えた収納場所の提案ネタをネットから仕入れました。

下から1枚ずつ引き抜くタオル収納

この工務店は、タオルの収納に関する面白いアイデアもネットで見つけて形にしました。

たとえば、家族4人がお風呂上がりに使うタオルが家に20枚あったとします。タオルをまとめて1か所に積んでおくと、家族は上にあるタオルから使い、洗ったタオルもまたその上に置くため、下の方のタオルはいつまでも使われず、使う頻度に偏りが出てしまいます。

この偏りを防ぐために、工務店はタオルを縦に重ねて、下から引き出す構造の収納を作りました。

言葉では伝わりにくいのですが、イオンなどでコーヒーを買うと、コーヒーマシンの横に紙コップが縦に何十個も重ねてあり、下から1個ずつ引き抜くようになっていますよね。

そのタオル版だとお考えください。

家族は洗濯したタオルを上からどんどん補給し、使うときは下から引き抜くので、タオルを使う頻度に差が出ません。

この工務店は、このアイデアをネットで見つけて、すぐに自社の提案に採用しました。アイデアに著作権や使用権があるわけではないので、探したもの勝ちだと私は考えています。

まとめ

業績好調な2つの工務店は、大学生に30万円でホームページを作り直してもらった小規模工務店と、ネットで集めた収納のネタで提案を強化した中規模工務店でした。どちらの会社も、ちょっとした工夫で業績を上げています。

住宅会社が建物の構造を変えたり、使う部材を大幅に変更したりするには大変な手間と時間がかかりますが、知恵を絞って業績を上げる方法はまだまだあります。

ぜひ本記事の2つの工務店の事例を参考に、自社でお金をかけずに始められる工夫を1つ選んで試してください。

あなたへのおすすめ